my beautiful valentine
2022年2月8日
発売日より一足先に私の元にやってきた斉藤壮馬の2ndEPは、開いた瞬間からもう既に彼の作る世界観に引き込まれて行った。
とにかく早く聴きたくて、スマホに取り込むより先に車のオーディオで流したあの時間は忘れられない。真っ暗な中1人で音を流した。
「ぶつかったふたつのビー玉弾け」
を聴いた時、一時停止をして歌詞カードを見て「あ、これもう好きだわ」なんて独り言をぽつり。
思えば、私の人生で初めての推しは、「マーメイドメロディぴちぴちピッチ」の敵キャラクター、レディバットだった。
小・中学生の頃は悪ノPが制作する七つの大罪シリーズが大好きで、小説を読んだり、イラストを描いたりしていた。
それからも、敵キャラや闇を抱えるキャラクターを好きになることが多い。私がこの円盤「my beautiful valentine」に異常に惹かれるのは、そんな私のルーツが関係しているのだと思う。
ジャケットから曲、何から何までダークでディープ。
また、七つの大罪シリーズにも言えることだが、キャラクターの集合、いわゆるオールスターズだったり、全員総出で戦う場面などに興奮を覚える人間だった。
共通点を持つもの同士が集う様子を見るのも好きで、大人になった今でも社会の中で「あ、あの人たちはこの集まりだな。全員揃ってる。ふふふ」と心の中で呟いてニンマリする。
my beautiful valentineはそんな「敵キャラが集まってきた」ようなワクワク感があることに気がついたのだ。
もしこれを、それぞれの曲だけを聴いていたのなら、私はこれほどまでの執着ぶりを見せなかったと思う。壮馬さん曰く「ものとして持っておきたいと思える付加価値を」というこだわりからなるジャケットの美しさや全体の構成がこんなにもこの円盤を魅力的にしているのだと思う。
今日は2022年12月6日、斉藤壮馬3rdアルバムのフラゲ日だ。
まぁ、my beautiful valentine以上のものは現れないだろう。と思いながらも、陰/陽を手に取る時を待とう。