推しと生活

私の日常を彩る推し達と、私の日常を

小説

【小説】パレット【斉藤壮馬】

〖RGB=#190109〗 どんな声だったかな人は、声から忘れていくという。すぐ近くにいたはずなのに思い出せない声を、取り戻そうとして頭の中で藻掻く。君が使っていたパレットの上で絵の具を無意識に混ぜながら。灰色を目指して混ざる色は自分自身の心そのもの…